そもそも大樹はステーキがメインの洋食屋として店を構えています。
そのため、厳選された良質の国産牛を扱い、カレーに使用する牛肉も例外ではありません。
まとめて仕入れることにより、より質の良い肉で提供することが可能になっています。

ガツンとした歯ごたえのあるゴロッとしたお肉も魅力的ではありますが、大樹のセイロンカレーでは野菜も引き立つよう全体のバランスを考え、柔らかい肉質の細切れのビーフを使用。
淡い赤色で細かくサシが入り、艶や弾力のあるものを選りすぐる。
細切れでも存在感のあり、かつ上品な味わいが楽しめます。

50年前、当時19歳の頃、勤めることとなった北新地のステーキハウスで出会ったセイロンカレーが大樹カレーの原点です。
ステーキハウスでありながらも、1メニューであるセイロンカレーがお客様から大変支持を得ていました。

約10年の修行の間、料理人として味の知識を増やすため、常に食に対する好奇心を持って様々なお店でいろんな料理を食べ歩きました。
和食でも中華でも気になった料理や興味を持った味があれば、積極的にお店の料理人に「この料理には何が入っているのか？」を尋ねました。真剣な問いかけに、みんなおおよそのことは答えてくれます。
こういった味や料理人との素敵な出会いは貴重な体験となりました。

ついに自分で店を構えようとなった時、思い出のセイロンカレーは当然メニューに組み込みました。
大樹ができて40年余りが経ちますが、料理に対しては今でも「常に好奇心を持ち」「行動範囲は広く」ということを常に意識しています。国内外問わずいろんな料理の味を経験し刺激を受けながら、さらなる美味しさを追求しています。

試行錯誤を繰り返す中で、野菜・肉・スパイスなどの食材を選び抜き、毎回ブイヨンに48時間じっくりと時間をかけ作り上げることで、ようやく今の味にたどり着くことができました。

今では大樹の代名詞ともなったセイロンカレーですが、毎日楽しみにしてくださるお客様のために「常に同じ味を出すこと」を心がけています。ちょっとした分量の違いが味に影響を与えるため、いつでも満足していただける味になるよう品質管理を徹底し、ご提供しています。